How’s it going? 私(@wing_log)です。
ロンドンでの生活動画を漁っていたらYoutubeの中で、非常に興味深く、恐ろしい動画をチェックしました。
動画の内容は「ロンドンで窃盗を繰り返すバイクギャングに、直撃インタビューした」というものです。
【Britain’s moped thieve】
内容もショッキングでしたが、それよりもインタビュアーのジャーナリスト魂に驚きました。言葉遣いが丁寧ですが、聞いていることは鋭い質問が多く、ギャングに対してそこまで踏み込んで聞く姿はさすがイギリス人と思いました。
「あなたのやっていることを自分自身でどのように正当化させているんですか?」
この動画を観れば、ロンドンのギャングが何を考え、日々人から物を奪っているかがわかります。
ロンドンでは一年で23,000以上のバイクを使った犯罪が起きている。
ギャング曰く
- 「歩きスマホをしている人から奪うこと」は、赤ちゃんから飴を取るくらいのこと。
- 日々の生活に必要な分だけを盗んでいる。強欲ではない。
- ヘッドホンをつけてスマホに気を取られている人は一番簡単
- しっかりスマホをバッグに入れている人、警戒している人からは盗らない
スマホを盗られる人は、100%盗った人が悪いと思いますか?
ロンドンに住む人、ロンドンへの旅行を考えている人は、危機感を持てると思うのでぜひ参考にしてみてください。
では、参ります。
ロンドンのギャングにとって、歩きスマホをしている人から物を奪うことは簡単
ロンドンでは一年で23,000以上のバイクを使った犯罪が起きています。
ロンドンのギャング曰く、15-20秒あれば2、3台のスマホを奪えると言いいます。「赤ちゃんから飴を取り上げるくらい」簡単だそうです。
交通ルール?関係ない。赤信号?関係ない。
動画を観ると本当に、いとも簡単に、鮮やかにスマホを奪っていきます。
女性インタビュアーがギャングとして人からスマホを奪い始めたきっかけについて聞くと、
「友達が誘ってきてさ。僕はただ運転しているだけだよ。」と答えます。英語で話していますが、罪の重さを感じてはいない様子が、画面を通して伝わってきます。
ロンドンのギャングの主張は、「日々の生活に必要な分だけを盗んでいる。強欲ではない。」
みんな家族を養うのに苦しんでいるんだけど…自分の行いをどうやって正しいものだとしているの?
インタビュアーが丁寧な口調で、確信を突く質問をします。
「その日の金を稼ぎ、まったりして、またその次の日に金を作っている。そんなに貪欲なことではないさ。」
「これが一つのお金を得るという方法としてやっている。全てではないけど、方法の中の一つしてね。」
と述べています。インタビューを受けている彼なりに、人生に挫折し、気持ちが落ち込む中で、お金を作るための一つの手段として物を奪うと言う方法をとったそうです。
物価の高さや土地建物の価格が高騰し続けるロンドンにおいて、願っていた生活が叶わない若者は存在します。華やかなようで、現地の人も生活するのに大変な街。それがロンドンです。
ギャングにとって、ヘッドホンをつけてスマホに気を取られている人は一番簡単なターゲット
インタビューの後に、インタビュアーとギャングが街中に繰り出しますが、ロンドンのギャングにとってどのような人がターゲットになるのか解説します。
☑️ スマホを見ている人
☑️ ヘッドフォンをしている人
ロンドンのギャングが、スマホを奪うターゲットとして言及していたのはこの2点のみです。
ヘッドホンをしている若者
ヘッドホンで音楽を聴きながらケータイを触る人が一番簡単と言います。
意識が他にいかないから、これから自分に何が起きるか予測できない。彼らロンドンのギャングにとって「一番良いターゲット」がヘッドホンと歩きスマホのセットです。
スマホを見ながら歩道の際でバスを待つ男性
バスを待っている人は、歩道の際に立ってスマホを持って視線を落としています。
ロンドンのギャングにとっては、パーフェクトだと言います。スマホをつかんでそのまま逃げれば良いから「奪って逃げる」のはすごく簡単です。奪って逃げるまでがセットなので、道路側に立つのは危険だと感じます。
スマホを見て横断歩道を渡るおばさん
スマホをいじりながら横断歩道を渡るおばさんに対して、「あんなことをするのは普通ではない。愚かだ。スマホを奪う以前に危険だ」と言っています。
信号が赤だろうが簡単に進む彼らロンドンのギャングにとっては、横断歩道を渡る人すらターゲットになり得るということです。
ロンドンのギャングはしっかりスマホをバッグに入れている人、警戒している人からは盗らない
街中をバイクで同行していたインタビュアーが、本音を漏らします。
「それじゃあ携帯電話を使いたいときはどうしたらいいの?使えないじゃない。」
街中でスマホを使うときは、止まって安全な場所で使うこと
ロンドンのギャングは淡々と答えます。
「もしスマホを使うなら安全な場所に留まって正しく使うんだよ。正しい場所で、正しく使うんだ」
☑️ ロンドンでスマホを使うときは立ち止まる。
☑️ ロンドンでスマホを使うときは安全な場所に移動する。
☑️ 周りに人がいないかを確認する。
もし音楽を聴くときは、歩きながら選曲するな。立ち止まって選曲してからスマホをポケットに入れるかバッグに入れ、それからヘッドホンをセットすべきだと忠告します。
法に触れた悪事をしているのはギャングの方なのですが、忠告自体は至極真っ当だなと思わされた場面でした。
奪われないように対策している人には時間を割かない。
重ねてインタビュアーが、油断しているとバッグも盗られてしまうか聞きます。
ロンドンのギャングが目の前の歩行者に対してターゲットと見なすかどうかは、「バッグへのアクセスがしやすいか」によると答えます。
ロンドンのギャングが言うには、バッグでもスマホでも、もし強く縛ったり、離れないようにしっかり持っているのが確認できたら彼らはすぐに諦めて何処かへ去る。
そんなに長い時間同じ場所にいたくない、と言う話です。
ギャング「スマホ歩きはいずれにせよ危ないだろ」
窃盗犯が絶対に悪なのか
ロンドンのギャング視点での映像を見る限り、ロンドンで物を盗られる人は、突発的ではなく事前にターゲットとして最適だと判断されて狙われているようでした。
ギャングの主張は、正しい場所と正しい方法でスマホを使っている人、きちんと大事なものをホールドしている人は最初から狙わないと言っていました。
人から物を奪うことを正当化はしませんが、彼が忠告していることは果たして間違っているでしょうか。完全に否定できない自分はいます。
自分の身は自分で守れ。ロンドンで窃盗を繰り返すギャングの話まとめ
ロンドンでの窃盗を繰り返すバイクギャングの動画についてまとめました。
ロンドンでは一年で23,000以上のバイクを使った犯罪が起きている。
ギャング曰く
- 「歩きスマホをしている人から奪うこと」は、赤ちゃんから飴を取るくらいのこと。
- 日々の生活に必要な分だけを盗んでいる。強欲ではない。
- ヘッドホンをつけてスマホに気を取られている人は一番簡単
- しっかりスマホをバッグに入れている人、警戒している人からは盗らない
スマホを盗られる人は、100%盗った人が悪いと思いますか?
自分が奪われる側として考えると、ギャングの行なっている「人から物を奪うこと」は決して許せるものではないと感じました。しかし、ギャングが忠告することは果たして全て間違っているでしょうか。
自分の身は自分で守る必要があると言う必要性を、再確認させられる動画でした。
ぜひ、参考に観てみてくださいませ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

