How’s it going? 私(@wing_log)です。
知り合いのブリティッシュが家を買ったらしくSNSで「I’ve done that!」と言っていました。普段感覚的に使っているのですが、そこでふと疑問が湧いてきました。it とthatの使い分けです。
指示語としてitとthatを使うことが多いのですが、このふたつはどのように使い分ければ良いでしょうか。この記事では、itとthatの使い分けを考えていきましょう。
・日常英会話の中でのit とthatには大きく分けて物に対する「あれ(that)」と「それ(it)」と、事柄に対する指定する語としてのit とthatである。
・対象が物の場合は、距離のある物に対する「あれ(that)」、指示語としての「それ(it)」。
・対象が事柄の場合は、一般的な事柄に対する「it」、誰かが言及したことに対する「that」。
・会話の中で一般的なことか、具体的なことかを考えよう
it とthatの違いはわかりますか?
どちらも「それ」と訳しますが、物に対して指す時、事柄に対して指すときがあります。
物に対する使い分けについては無意識にできる人は多いと思いますが、意外と難しい事柄に対するit とthatの使い分け。
では、両方の使い方について詳しく見ていきましょう。
物に対する「あれ(that)」と「それ(it)」
A:How do you find that chair?
B:Yeah, it’s so cool! How did you get it?
A:Thanks, I bought it at Ikea yesterday.
B:That’s so nice!
距離のある物に対する「あれ(that)」
最初のthat は指定したものに対して視界に入るけど距離があるときに使う「あの」です。手が届かない距離にある物に指差して話すときの感覚です。
物に対して指示語としての「それ(it)」
一方、「あの椅子」に対する指示語のit、それ。完全にそれ。「あの椅子」以外何も変えようのない世界で一つだけの「それ」がここでのit です。
言及したことに対するthat
次の章で説明しますが、最後のthat は、「イケアで良い椅子を買えた」ということに対してのthatです。もしここでit’s so nice!と言ってしまったら、
A:「あの椅子どう?」
B:「(あの椅子)かっこいいね!どこでゲットしたの?」
A:「どうも。昨日イケアで買ったんだ」
B:「いいね!その椅子、ナイス!」
A:「ん?」
B:「ん?」
その椅子についてもう一回言及した感じになってしまって、何かモヤモヤしますね。
一般的な事柄に対する「it」、誰かが言及したことに対する「that」
もう一つ、一般的の事柄に対する「it」と誰かが言及したことに対する「that」をご紹介します。普段混乱して使い間違えるとしたらこちらの方が多いかなと思います。
次の会話文を見てください。
A:Shopping makes you happy, doesn’t it?
B:Absolutely it does.
A:It seems Ikea is having sale in this week.
B:That’s sweat! We got to go!
一般的な事柄に対する「it」
この文章での「it」は誰もが想像できる一般的な「ショッピング」と言うアクション、概念に対して言ったものです。堅苦しく言うと、「ショッピングと言う行為は、あなたを幸せにするよね?」ということです。
誰かが言及したことに対する「that」
対してこのthatは「イケアでセールをしているらしい」と言う話の内容について言っています。that節と聞いたことがあると思いますが、ちょうどあれと同じ考えです。「あなたが言った”イケアでセールしている”って最高!行かなきゃ!」ということです。
一般的なことか、具体的なことかを考えよう
英会話の中で出てくるitとthatの使い分けについては、相手が言ったことが、一般的なことなのか、具体的なのかを考える癖をつけましょう。
まずは「it=一般的なこと」、「that=具体的なこと」と覚えれば良いです。
上の会話文の例でいうと、「ショッピング」という概念は誰かが作ったオリジナルなものではなく、誰もが同じ行為を想像できるものだからit、「イケアのセールをやっている」ということは一般的な概念ではなく、Aがどこかで知った具体的なこと、だからthat。
英会話の中で出てくるitとthatの使い分けまとめ
ということでitとthatの使い分けまとめでした。
・日常英会話の中でのit とthatには大きく分けて物に対する「あれ(that)」と「それ(it)」と、事柄に対する指定する語としてのit とthatである。
・対象が物の場合は、距離のある物に対する「あれ(that)」、指示語としての「それ(it)」。
・対象が事柄の場合は、一般的な事柄に対する「it」、誰かが言及したことに対する「that」。
・会話の中で一般的なことか、具体的なことかを考えよう。
冒頭のI’ve done that! は、「家を買ったこと」をやってやったぞ!という意味だったのですね。
発音を勉強しよう
it もthatも、使い方が正しくても発音が悪ければ通じません。
海外に行くなら勉強をしながら発音を勉強していきましょう。
発音の勉強の仕方をまとめているので、興味ある方は参考にしてください。

では、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。