ローパスフィルターとは
デジタルカメラの撮像素子(OUDやCMOS)の前にはローパスフィルターと呼ばれるフィルターがあります。低周波(ロー)を通過させる光学フィルターです。
このローパスフィルターは、画面の上の模様の細かい部分や輝度差の大きいところ、高周波の箇所に起きる偽色を抑えるために使われています。ローパスフィルターがあることで、画像の解像度が損なわれるので、多くのデジタルカメラではデータ上で輪郭強調(シャープネス)をかけて解像度を上げる手法をとっています。
ローパスフィルターを弱めにかけるとシャープさが得られますが、逆に偽色が現れてしまいます。諸刃の剣ともいえるローパスフィルターですが、じつはローパスフィルターによって起きる問題をどう解決するかに各メーカーの違いが現れているのです。中にはローパスフィルターを搭載していない機種もあります。
撮影した画像を記憶するメモリカードの基礎知識
デジタルカメラとメモリカードの相性
夢中でシャッターを押していると、突然撮影できなくなることがありませんか。
これは、画像データの書き込み待ちによるものです。デジタルカメラは撮影画像を直接メモリカードに書き込むのではなく一時的にバッファメモリに蓄えてから、メモリカードへ次々と送り出す作業をしているので、バッファメモリがいっぱいになれば撮影ができなくなるのです。
書き込みスピードはデジタルカメラの持つバッファメモリの容量で決まります。連続撮影枚数もバッファメモリ次第です。また、デジタルカメラとの相性の悪いメモリカードならば転送速度も遅くなり、待ち時間が長くなります。デジタルカメラ側に十分な処理能力がなければ高速メモリカードも能力を発揮できないというわけです。
撮影画像サイズが小さければ連続撮影もストレスなく行える
連続撮影を快適に行いたいときには、データサイズが小さいJPEGを選んで撮影しましょう。高圧縮撮影を行えば、ほぼストレスのない連続撮影が可能です。
盛岡の「わんこそば」を思い浮かべていただければわかりやすいと思いますが、小さなおわんに一口で食べられる量を、次々に投げ入れられ「ハイ! ホイ! ハイ! ホイ!」。まさにこんな状態でメモリカードに書き込まれていきます。
メモリカードには45倍速や80倍速などがありますが、一概に記載通りのスピードが出るわけではなく、デジタルカメラとの相性もあるので、こればかりは自分で買って試す方法しかないのが実情です。衝撃などに対して強いのはメモリカードを扱う際は落とさないように慎重に扱う必要があります。とくにマイクロドライブは電池消費が大きく、衝撃にも弱いので細心の注意が必要です。