ライティング

ハンターハンター連載再開!H×H狂のブロガーが考える価値ある作品とは何か

HUNTER×HUNTER(以下ハンターハンター)再開、おめでとうございます!そしておかえりなさい!

『HUNTER×HUNTER』5ヶ月ぶり連載再開へ9.22発売

はじめまして。超がつくほどのハンターハンター好きです。

始めたばかりのこの無名のブログに来てくださって、有難うございます。寝ようと思ったのですが、ネットのニュースでハンターハンター再開決定と聞いてしまったので、いてもたってもいられずに記事を書き始めました。現在早朝の4時です。

突然ですが、あなたが子供の頃からずっと好きなことって何ですか?

私が子供の頃から大人になるまで自然と続けてることって漫画を読むことなんですが、20年も前から好きな作品がハンターハンターです。同時期に始まったワンピースよりも好きでした。個人的にハンターハンター、ジョジョ、スラムダンクが人生の参考書です。生きる指針とまでは言えないけど、困ったら大事なこととして思い出すような人生の参考書がこの3作品です。もしわかるわかると思ってくれたら、あなたはたぶん同世代でしょうね

ハンターハンターは自分の中にある永遠の厨二病の部分を揺さぶってくれるダークで繊細なキャタクラー同士の描写とか設定が好きです。単純に強いものが勝つとも言えない、むしろ勝ち負けとは何か、また善悪とは何かを考えさせられる物語のスタイルは昔からずっと変わっていません。生を授かった者には、運命はあるのでしょうか。「ほんの少しだったと思う。どこかでほんの少し何かがほんの少し違っただけで」というメルエムの言葉。ほんの少し違っただけで神にも悪魔にも成り得た、死ぬこともなかったかもしれない。世界を良くも悪くも変えたかもしれない。そんな運命を感じさせるようなメルエムの言葉は忘れられません。しかもそんな心に突き刺さる言葉をストーリー上の敵の親玉が呟くなんて、考えらます?

作品のおさらいや感想、ネタバレ、考察は他のブログやまとめサイトで山のように情報が転がっているので、ここでは【再開と決まっただけで読者を盛り上げるほどのハンターハンターの魅力】とは何か、ブロガーという発信者になってわかることをつぶやいていこうと思います。

ハンターハンターが長く愛され続ける理由

本当に価値があるものは、いつまでも色あせることなく、飽きられることなく、埋もれることなく在りつづける。情報やコンテンツって、一時人気が出ても、面白く有り続け、改良し、更新し続けないと廃れていきます。しかし、ハンターハンターは幾度と連載休止をしても、読者から飽きられることなく、「無理するな」「ゲームが飽きたら帰ってこい」「腰が痛いんだもんな」「富樫仕事しろ」と励まされ続けています。

幾度と更新を止めても飽きられることなく読者がついてくる理由は、ハンターハンターとは命が吹き込まれたキャラクターによって進められる、生きたストーリーであるからだと確信しています。

キャラクターと物語が、人々の心に強烈に残り続ける

冒頭でお話しした、強い者が勝つとは限らない。勝負とは、善悪とは何かを考えさせられるという感想が、ハンターハンターの物語の魅力を分析するヒントではないでしょうか。よくある王道のヒーローものの、「結局主人公が強くなって勝つ」というシンプルなものではなく(そういった類をディスっているわけではありません)、圧倒的な強さの的に負けたまま終わることもあったり、喧嘩は弱くても人を動かす力に長けていて、簡単に手が出せなかったり。そうした多種多様なキャラクターが複雑に絡み合って予想もつかない展開になっていくのがハンターハンターです。

ハンターハンターに関しては、きっと誰も「最後どうせこうなるんでしょ?」という予想ができない作品でしょう。

ブロガー(発信者)になってわかる、冨樫先生の凄さ

心の中の奥底を作品を通してさらけ出すのって怖いと思うんですよ。相手に嫌われる可能性がありますからね。その凡人にとっては恐れとするものが、富樫先生にとっては作品の魅力に昇華されていくのです。

欲に溺れた人を見て、その人を愚かだと卑下したことはありませんか?海外から帰ってきて特に思うのですが、日本人は特に欲に対して厳しいというか、欲望を隠すことを美徳としている文化だと感じます。「稼ぎたい」という人にお金にいやらしい守銭奴と言ったり、「女性とたくさん遊びたい」という人に嫌悪感を示す人を見かけることが、日本にいる間の方が海外にいた時よりも多いです。

ツェリードニヒを始めとする各王子の性格にせよ、彼らから生み出された念獣にせよ、その欲望をむき出しにした人たちと欲望そのものを形にした獣を描くって、苦しいことだ思うのです。受け手側からしたら「これが描けるってことは、作者にはそんな発想があるんだ」って思われるってことですからね。

私の精神だったらとてもじゃないど「オッパイでできたツリー上のモンスター」は表現できないです。認めます、私は凡人です。

ではなぜ凡人にはできないような強烈な表現を富樫先生は可能とするのか、私の考察では富樫先生には2つの特筆した性格があると考えます。

富樫先生の特筆すべき性格

・思考の底が人よりも深い。ものすごく深い。

・先生自身がキャラクターに憑依できる。

ということです。

思考の底が深い

子供が難しいと思っていることが大人はいとも簡単に行えるように、先生は考えていることの深さが尋常ではないから、表現していることは、先生の中では出すのを恐れる程度のものではないということです。先ほど例に出したオッパイの木の形のモンスターで言えば、「え、こんなもの大したことじゃなくない?頭の中では世間に出せないようなもっとすごいこと考えているよ」と考えているかもしれないということです。これは今までの人生での経験値が、一般の人よりもとてつもなく多いだと思います。

キャラクターに憑依している

そのキャタクターに入り込んで、そのキャラクターが考えるとおりにペンを動かしているということです。「俺の中ではちょっとイっちゃってる表現なんだけど、カミーラの性格や思考ならあのオッパイの形が具現化するはずなんだ」と考えているということです。私は、富樫先生は少なからずこの思考を持っていると考えます。

34巻の巻末、クロロVSヒソカの解説を読んで

単行本を集めている方、34巻末の解説は読みましたか?富樫先生の考えていたことの一部を読み解くことができます。

そこで先生は、

一番やりたかったのは旅団の誰かを殺させることでした。

ヒソカはあの場でマチを殺したがっていたのですが、僕が却下しました。

……マチを残しておいたのは私の勘です。後々面白くなるという予感です。

と語っているのですが、キャラクターがやりたいことと、先生がやりたいことは一致しておらず、まるでキャラクターが話の中で生きて考えているような話し方をしています。

これが、私がハンターハンターを、「命が吹き込まれたキャラクターによって進められる、生きたストーリーである」と考える理由であり、長く愛され続ける作品であると考える理由です。

ハンターハンター好きが語る、価値ある作品とは何か

気づいたら3,000文字に到達してしまったので、この辺で締めます。

要点まとめ

・価値ある作品はいつまでも読者の心を離さない。

・人の欲望を作品に描くのは難しい。そしてそれを可能にするのは作者の経験や作品へのリスペクトに依存する。

・キャラクター自身が生き、実世界のような予想のできない物語は面白い。

・つまりハンターハンターは面白い。

一つ凡人の私が真似をするとしたら、自分が生み出した作品を愛し、リスペクトするということかな。

ハンターハンター再開おめでとう、冨樫先生ありがとう。平成最後のハンターハンター。